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送信者 Chrysanthemum |
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実は私はこの基本の菊はあまり好きではなく
ついつい上下同時の菊(2つの模様を同時にかがる)
こちらのほうが好みで
基本の菊のデータが少ないのです。
母は上下同時の菊は好みでなく
基本の菊のほうを好んでいましたね。
理由は、下側(南極側)の中央がどうしても綺麗に仕上がらない
手が逆になるので綺麗にできないといい
好みませんでした。
ただ基本の菊が理解できないと
上下同時の菊は難しいので
基本の菊をレッスンしてから
上下同時の菊に進んでいただきます。
また模様としては地割(分割)をどの分割でも良いのですが
基礎編の課題としては
すべての分割を覚えていただく
これを目的にカリキュラムを組んでいますので
その点もご理解ください。
もちろん、今まで行ってきた
8等分の分割でも問題ないのです。
手まりのサイズによっては
こちらのほうが綺麗にできる場合もありますし
花びらが太いほうが良いという理由で
8等分で作る方もいらっしゃいます。
レッスンとしてカリキュラムを組んでいますので
好き好きで別の分割でも作品を作ることは可能ですので
場面場面でいくつに分割するかは
レッスン終了後、お好きなように作るときに決めてください。
今回は土台の色は自由です。
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送信者 Chrysanthemum |
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送信者 2015年、16年菊 |
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送信者 2015年、16年菊 |
この2つの菊は土台の色が違うだけで
使用している糸はすべて同じものを使用しています。
色使いに決まりはありませんが
ピンク5色でグラデーション
アクセントカラーに黄色と緑
帯は緑の濃淡でまとめています。
あまり多くの色を使用すると
色の洪水(氾濫?)になってしまいますので
花の色を決め、グラデーションでまとめ
アクセントカラーを2色決め、その2色の片方を
濃淡でまとめる。
合計8色程度(小さい手まりでしたら5色)
このくらいにまとめたほうが、すっきりと仕上がります。
次回の課題作品で上下同時の菊を行う予定ですが
1つずつ花を仕上げる場合と
上下2個同時仕上げた作品との見極め方は
帯の部分を見るとわかります。
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送信者 Chrysanthemum |
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送信者 2015年、16年菊 |
花びらの先端を見比べると糸の重なりが違ってきます。
ここを見ることでどのような手法で作られたかがわかります。
手まりと言えば菊模様とイメージされるほど
ポピュラーな模様です。
そして
菊に始まり菊に終わる
このように言われるほど奥が深い模様です。
私が子供のころはまだお年寄りで
手まりを作る方が何人かいらっしゃいましたので
手まりを作っている方がいるとお聞きすると
母と見せていただきに行きました。
多くの模様を作る方は少なく
菊だけを作っている方が多かったです。
母が最初に習った模様も菊でしたし
祖母が最初に習った模様も菊とききます。
それくらい基本的な模様ですので
好き嫌いはともかく
一度は手がけてほしい模様と思います。
最近、讃岐の手まりが脚光を浴び
あちらこちらで見ますが
多くの模様がこの基本の菊の変化形ですね。
作り手の好みもあると思いますが
手が込んだ模様なのに
菊の変化形というのも面白いと感じています。